ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。



「ねぇねぇ。亜実ってさ、響くんの事好きなの?」


ある日私の席で話していた絵里が不意にそんな質問をしてくるもんだから飲みかけたミルクティをこぼしそうになった。


「ど、どうしたの?急に」


「え、だってこないだカップルみたいに帰ってったし、ずっと一緒に登下校してるのに何にも思わないのかな?って!」


「まさか〜。響くんはただの幼馴染であって彼氏になってほしいとかそんな感情は全くもってないよ」


そう言って手をヒラヒラ振ってみせる。


「フン…俺もお前みたいなの別に好きでもなんでもねぇし。好きでいられても困る。」


丁度教室に入ってきたのか鼻笑い混じりにそんな言葉が降ってきてパッと上をみると
怖い形相で響くんが私を見下ろしてた。


その言葉と表情に私の心はなぜかモヤモヤして少し悲しい気持ちに包まれた。


なんで?


響くんはそのまま自分の席へと向かっていった。