「お〜〜い亜実ちゃ〜ん真島〜そろそろ中入るぞ〜」


間もなくして先に上がってた岡野くんが私たちを呼ぶ。


「おう!今行く。行こっか」


響くんはそう言って私の使ってる浮き輪を引っ張りながら前を泳ぐ。


「お前ら、2人でずーっと居るし途中見たらなんか亜実ちゃんのこと抱っこしてるし、カップルかよ〜」


岡野くんは上がってきた私たちをそう言ってからかう。

あの状況を見られてたことが恥ずかしくて顔が赤くなるのを感じた。


「うっそ〜私そんなとこ見てない。」

「えぇ、さすがに引くわ〜寒気がする」


見たかった〜って残念そうにする果歩ちゃん。

その横で寒気がするなんて言いながら腕をさする絵里。


「お前、余計な事言うなよな」

「いてっ、どつくことないじゃんかよ」


響くんは呆れたようにため息つきながら岡野くんの腕をグーで軽く殴った。


「まぁーまぁーご、ご飯にしよ?」

「そうだなー腹減ったー果歩ちゃん料理作ってよ〜」

「岡野くんも手伝ってよねみんなで食べるんだから」


なんか、果歩ちゃんと岡野くんも仲良くなってる。

なんだか楽しくなりそう。