「亜実?照れてんの?」
「て、照れてないもん」
「へぇ?なんか体くっついてるから亜実の心臓ドクドク早いの伝わってくるんだけど?」
「………」
「俺に抱き寄せられて興奮してんだ?」
「ひゃっ!?」
響くんの肩に顔を伏せている私の耳元でそう言うとうなじにキスをした。
くすぐったくて思わず変な声が漏れる。
「ほら、やっぱ照れてんじゃん。
亜実ちゃん可愛い〜」
ビックリして顔をあげた私の顔を見てからかうようにニッと笑って言ってみせた。
響くんは時々狼みたいに強引で、あまあまになる。
その度私の心臓は飛び跳ねて、押さえきれないくらいドキドキする。
私の事幼馴染としか見てないのにこんな事するの反則だよ。
ドキドキが止まらなくて照れるけどちょっぴり悲しい気持ちになる。

