「ぷはっ……」
「照れてんじゃん」
顔を上げた響くんの顔はほんのり赤かった。
「うるせぇよ。」
ふいっと顔を背ける響くん。
「ふふ、響くん可愛い…」
「お前男に可愛いは禁句。」
そう言って眉間にシワをよせる。
その姿がおかしくてまた笑ってしまった。
「へ?………」
次の瞬間しがみついてた浮き輪が引っこ抜かれて一瞬溺れかけた。
「ビックリした?俺をバカにしすぎたバツ」
響くんは溺れかけた私を片手で抱き寄せて少しむせこんでる私の耳元でそう言った。
響くんに抱っこされてる状況を理解できた私の心臓はさっきよりも増してドクドクいってる。

