「え…まさかなんだけど真島呼んだの?」

「うん、呼んだよ?果歩ちゃん昔から仲良かったし大丈夫でしょ?
どうしたの」

「あ、いや何でもない…
岡野くん真島ーおはよ〜」


一瞬だけ不安そうな顔を浮かべたもののいつもの元気いっぱいの果歩ちゃんに戻ってた。

響くんと岡野くんも合流して私達は電車で海のある別荘を目指した。

電車では学校の話や昔の話などで盛り上がってた。


「じゃー真島と田中と亜実ちゃんは昔から仲良かったんだ?」

「そーそーいっつも3人で遊んだりお喋りしたり仲良かったよ!ね?」

「うん本当楽しかったよね〜」


果歩ちゃんはいつも通り明るく返事してくれたけど響くんは電車の窓の外を眺めてるばっかりでさっきからずっとろくに話も聞いてないみたい。


「いいな〜楽しそう。
おい真島〜外ばっか見てないで話うぜ」

「おう」


なんて窓の外を見つめたまま短く返事した。


「なんだよそれ。」


少しムッとする岡野くん


「いいじゃんいいじゃん。こっちで楽しんじゃお」


一瞬気まづくなった空気を破るように果歩ちゃんが明るく話を切り出した。