「絵里〜亜実〜おっはよ〜」


耳にガンガンくるセミの合唱に負けないくらい大きな声で向こうから果歩ちゃんが走ってくる。


「おはよ〜今日楽しみだね」

「うん!絵里と亜実のおかげ赤点も免れたことだし別荘めちゃくちゃ楽しむ!」

「あとは男子組だけね」


後は響くんと岡野くんの到着を待つのみ。


「え!?男子いるなんて聞いてないんだけど」

「だって果歩の事だから男子いると来ないかなって、だからあえて教えなかった。
あ、来たんじゃない?」


私達が待つ駅から遠く離れたところを歩く男の子2人を見て絵里がそう言う。

私達が見えたのか岡野くんが手を振ってるのが見えた。