笑った時に眉間にシワを寄せる流にキュンとくる。


手を伸ばして私の頬をペチペチと。
私の存在がちゃんと"あるか"確認する流は、不安を隠せていない。



辞めちゃえばいいのに、暴走族なんて

危ないだけじゃん...



圭と付き合ってる時は
圭が暴走族やってることに興味すら湧かなかったし、危ないことしてても止めなかったけど


流が危ないことをやってるって思うと...なんかやだ、心配。




「ねえ...流、本当に辞めてくれない?
暴走族も...喧嘩も」



ギュッと流を抱きしめながら耳元で言った。


流の恋心につけ込む私は最低なやつだ


でも...また流が怪我なんてしたらやだし、仕方ないよね。



「ムギ、お前、なにその誘惑。
あー辞めてえ、今すぐ辞めてえ!!!!」


「わっ!!!!」



ギューッ!!!!と強く抱きしめ返されて
この人、私の全身の骨砕いちゃうんじゃないかってくらい、強く抱きしめられた。




息が苦しい...でも温かくて好きだよ



流の体温。