「ーーーふざけんじゃねえ!!
じゃあ俺らは神庭が総長だって知らずに、夜季にいたのかよ!?」




怒鳴り込む山崎君が怒り任せに大勢の前に出た。




流が夜季の総長だとは知らずに
流に喧嘩を売っていた夜季の下っ端たち。



今...すっごく裏切られた気分だと思う。



前代未聞だよこんなこと。
属したチームの総長が全然違う人だったなんて。



夜季のメンバーは、総長が圭だから安心してここまでついてきたのに

いきなり本当の総長は流だって知らされるなんて、あんまりじゃないか。




「俺らは圭さんが総長だからついてきたのに!なんで神庭なんだよ!!」



「意味わかんねー!!こいつは俺らの敵じゃなかったのかよ!!??」



誰がなにを信じていいのか分からず混乱に陥った先に、仲間内ちにヒビが入る。



でも



「お前らいちいちうるせえんだよ!!」



ーーーガンッ!!!!とコンクリートの壁に拳を突き出す圭が脅すように下っ端たちを黙らせた。




あまりの迫力に批判する声が一瞬にして止まった。