幸せに壊されるなら本望だね。


私にはあなたがいて
あなたには私がいる。


そんな日常が、これからもずっとずっと


ーー続きますように。




「それじゃあ、ムギちゃん行きますか!」


「えっ…どこに?」


「夜季の連中を煽りにだよ!
 スピードでこの流様に勝とうなんざ、一億年早いわ!!」


「ちょっ流…!
 あの人達、そういう意味で流にお礼言ったんじゃないと思うけど」

「煽ったあいつらが悪いだろ」


「だから違うって…って、わあーー!!!」



来た道を引き返すバイクが、夜季の集団を追う。


結局やってることは前と変わらないね。


そんな流だから、好きになったなんて。


調子に乗るから、年に一度しか言わないことをここで誓います……。












『完』