言いたい事は言ったつもり。
でも、ムズムズとまだ心の中に居座る圭の存在がなんだか気持ち悪いといか...後味悪いというか...。
家に帰ると、流は「よく言った!」と自分のことのように喜んで祝い酒を開けて酔っ払ってたけど、私はその隣でただボーッと座ってた。
そして流と一緒に居ることが当たり前になって1ヶ月。
私は学校へ行ったり行かなかったり。
最悪なことに圭とは学校もクラスも一緒。
圭はあんまり学校に行くような人間じゃないから
不登校とまではいかないけど圭が学校に行く日は決まって行かないようにしてる、だって顔合わせたくないし。
圭が学校に来た日を教えてくれるのは情報屋的存在の親友。
『今日は圭いるよー』と、軽いLINEが朝にはいってる。
ベッドで横たわる私の手をなぜかニギニギと握る流
寝るときは別々の部屋で眠るけど
たまに流が間違えて私が眠ってるベッドに入ってくる。
別に期待してるわけじゃないけど...なにもせずすぐ眠るし、流の寝息が顔の近くにあたって眠れない日だってあった。


