よしよしと私の頭を撫でてくる流が好き。



久しぶりに流の手を感じられて
満足しかない、もっと触ってと、見えない尻尾を犬みたいに振る。




「ムギちゃん、相変わらず可愛いのな」



「...もう、調子いいこと言って、距離置こうとか訳わかんないこと言われて本当に傷ついたんだから...」



「悪い、もう言わないから戻ってきて。
俺もう限界だわ、ムギに触れられないとかやっぱ無理、まじ無理」



ガバッ!と勢いよく抱きしめられて
距離が0になった時


体が...すべてが、流を求めて熱くなる。





「りゅう...わたし、今日泊まってっちゃ...だめ?」




挑発するように上目遣いで言うと、流の喉がごくりと鳴る。




「...でもお前、親はどうすんだよ...?
俺、絶対お前の親に嫌われてるし...つか嫌われるような事したし」



「大丈夫、友達の家に泊まるって言うから。
...離れた分、一緒に居てよ...ねっ?」



「.........ほんっと、ムギには敵わねーな」