【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー







「ありがとね、圭」




さっきまで隣にいた圭は
もう公園のどこにも居ない。



きっと私にお礼を言われるのが照れくさくて
さっさと帰っちゃったんだと思う。



そう、勘違いしても...いいよね?





圭と一緒にいなくなった夕日さんは
空を真っ暗にさせて、星を目立たせた。





流が来てくれなかったらどうしよう...




でもずっと待ってたい。



会えるなら、ううん、会えなくても。



この気持ちが流を待つことで満たされるなら
永遠に待ってたいって思った。