スマホが圭の耳元から離れたと同時に
圭の手が私の口から離れた。
「ぷはっ...!ちょっ圭なんであんな嘘...っ」
「お前らめんどくせーんだよ。
さっさとヨリ戻せ気持ち悪い」
「なっ...!!」
気持ち悪いってなによ!!
もっと他に言い方あるんじゃない!?
「いー!だっ!」
おもいっきり口を横に引っ張って
舌を出して挑発。
子供っぽい私を見て圭は鼻で笑う。
なにこの敗北感。
「ちゃんと話し合えよ。
俺がせっかく柄じゃねーことしてんだからよ」
言いながらベンチから立ち上がる圭は
私を1人ここに置いていくつもりみたいだ。
今から流がここに来る...
久しぶりで緊張しちゃう。
ほんと圭ってば...私を助けるなんてらしくない事しちゃって。
でも...


