【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー








「...んで?お前流とはヨリ戻したのか?」




自動販売機の隣にある赤いベンチに腰掛けながら言う圭。




なんで圭が知ってんの...
あっ、流が言ったのか。




人一人分距離を取って私も圭の隣に座った。





「流...電話取ってくれないし。
連絡だってしてくれないもん...。」



「...」



「わたし、嫌われたのかな...?」



「いや、それはないだろ」



「じゃあ...なんで!
距離置こうなんて言うの!?
別に距離置かなくてもよかったじゃん...っ」




嫌われてないなら尚更。



この二ヶ月間、流が隣にいなくて
どれだけ泣いたことか...



きっと流も...圭だって誰だって
私の気持ちを理解してくれないよ...。