【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー






梓には悪いけど
やっぱり先に帰らせてもらった。



私、合コン向いてないのかも。



その前に流以外の男と相性合わないのかも。




流への愛が重く深くなっていく度
私ばっかり好きになっていくなんて...
やっぱりなんだか虚しくなっていく。




一緒に愛を深めていかなきゃ...意味が無いのよ。



ブツブツと独り言。


今他人から見たらすっごい暗い変な女が街を歩いてるって
現代の問題、隠し撮りでTwitterに載せられそう。




でも今はそんなの気にしてられない。


人の目なんか気にならない
流が戻ってくるなら、他人なんかどうでもいいから。




長い前髪が私の視界を奪って、前からやってくる男の存在に気付かず
軽く肩をドンッと男の腕にぶつけてしまった。