ニコニコ笑いながら機嫌よく自分の席へと戻っていく梓。
はあ...合コンってよくわかんないし緊張する。
流のバカ、合コン行っちゃうんだからね。
流が目を離してる隙に本当の本当に行っちゃうんだから...
きっと合コンに行ったって、私の気が晴れないことくらい梓も分かってるだろうけど。
机にうつ伏せて思った。
やっぱり悔しいくらいに流しか見れないんだなって。
授業中も休み時間もずっと流の事を考えながら過ごしてたら
いつの間にかやってきた放課後は、嬉しいはずなのに私を憂鬱にさせた。
「それじゃあ、つむぎん行くよー!!!!」
「...誰のことよ、つむぎんって。」
いつもよりテンションお高めの梓さん。
梓の周りにはいっぱい音符が飛び回ってて
どれだけ梓が合コン好きなのか、嫌でも思い知らされた。


