「ごちそうさま」


「あら、もう終わり?
ちゃんと食べなきゃお昼まで持たないわよ?」


「いいから。じゃあね」




お皿に残ってるプチトマト3個と黄色いふわっふわの卵。


流と一緒なら美味しく食べれた朝食もまったく味がしない

流と一緒じゃない朝なんて起きても意味がない。



私の世界は流中心で回ってるんだって、改めて思ったよ。











場面変わって教室の中


2年生から3年生に一つ学年が上がったけど
実感も湧かなければ、教室にも慣れない。



3年生って特別。


1番上の学年だし
進学か就職かの分かれ道で皆慌ててるし...もう子供が終わりを迎えて大人になる時期。



なーんにも...楽しくない時期。





「つーむぎ」



ポンッと肩を叩かれて、誰だか分かってるから振り返る。




「梓」


「元気ないね、まだ流さんと連絡とれないの?」


「...うん」


「流さんのをこと知ってる最後の頼みの綱の圭も学校辞めちゃったし...余計に流さんが何してるか気になるね」



「...」