【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー








「馬鹿だぜ〜紬ちゃん。
助かったと思った?残念ハズレ」



「...っ!?」



「さっさとやっちゃえばいいのにな。
こいつらモタモタしてて遅いから、やっぱ俺が代わりに紬ちゃんを食べようと思います」



「やっ...!触んないでよっ!!」




プチッ...と1個1個外されていくボタンは絶望へのカウントダウン。




もうやだ...っ、本当にもう嫌だよ...っ



流以外の人に触られるなんて絶対やなのに。




頬を滑っていく涙が熱くて痛くて。
噛み締めた唇が意識を失わせてくれない。





「それじゃあ...いただきます」




ご丁寧に手まで合わせて、私に触ってくる男。




あっ...もうダメだ




消えてなくなりたくなった
知らない間に寄せては返した闇に呑み込まれて、ゆっくりと目を閉じた。