【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー






ざっと数えて10人はいると思う...。



どうしよう、やっぱ私1人じゃ勝てる気がしない...。



黙って流の言う事聞いておけばよかった...。





「おいおい泣いちゃったよー、誰だよ泣かした奴〜」


「総長本当にこの女喰っちゃっていいんすよね?」


「久しぶりの女だぜ〜テンション上がる〜」



汗の匂いとアルコールの匂いが混ざって気持ち悪い。


ニヤニヤニタニタ、私のことをイヤラシイ目つきで見てくるこの人達なんか大っ嫌い!!



しゅる...っと手だけ外されたロープ。



今度は男達の手が私の手を縛るように上にあげて掴んできた。



「いやっ...!!ちょっ離して!!」


「うへへ、抵抗されると燃えるのが男ってもんよ」


「けっこう可愛い顔してるな〜、しかもセーラー服とか余計萌える」



「...ぐっ!!!!」


泣いたら負けなんだって
さっきから何回も言い聞かせてきたけど、無理だよこんなの耐えられない。



声にならない悲鳴をあげてしまいそうなほど
苦しくて息ができなくて。



男の手が私の制服のリボンを外した時

もうダメだと思った...