するする伸びてくる流の手が私の両手を縛るように掴んできた。
「あっ、あの...流さん?」
「最近恋人っぽいことろくにしてねーしな。
あんま相手してやらなかった俺も悪い」
「...あの、私の話を」
「安心しろよムギちゃん。
朝までデロデロに甘やかしてやるからよ」
「えっ!?」
流からのキスはこの後すぐ!...なんて。
軽く言えるほど余裕なんかなくて...それに流の顔怖いし。
唇と唇が触れた。
息も乱れて
まるで自分から求めてるみたいに吐息が甘い。
やだやだこんなの恥ずかしいよ〜〜!!!!
「もうちょっと大人の階段上っちまうか?」
「むりっ...!!!!」
顔を赤くさせて恥ずかしがる私とは真逆の流は余裕たっぷり。
流に顎を掴まれて、気づけば大人のキス。
初めての体験に驚きと緊張が一気に爆発。
「ば...っ...ばひゃ(ばか)〜〜!!」
この後流が、私の服に手を入れてきたけど
阻止したのは言うまでもない。


