「遅いぞムギ!今何時だと思ってんだ!!!」



ドアを開けば流が仁王立ちでお出迎え。



流の顔を見れば分かるけど...すっごく怒ってる。


でも怒られたくないから
靴を脱いでさっさとお家の中に入った。




「ムギちゃん、なにしてたの」


「...優美、家まで送ってたの」


「ああ!?なんでお前がわざわざ!
暗くなるの早いんだから寄り道しないでさっさと帰ってこい」



「...むぅ...」




命令口調の流に自然に頬が膨らむ。



そんな事言われたって
あんなボロボロな優美を1人で帰せるわけないじゃん。




「私にだって色々あるの!
もう流ってばうるさい!!」



「ああ!?
おめぇ最近ほんと生意気だよな...
それとも俺の躾が悪いのか?」



「えっ、ちょっ流!!??」




「お仕置きだ」