ーーグイッと肩を抱き寄せられて、頬に熱が溜まる。
大好きな流の匂い
ほんと大好き。
やっぱり同じ学校がよかったなぁ...
そしたら学校でも流の存在を感じられるのに。
「はあ...愛しい」
幸せなため息一つ
流の肩に頭を乗せて、普段学校でイチャイチャ出来ない分、今のうちに甘えてみた。
流は流で私の頭を優しく撫でてくるから気持ちいい。
「...お前ら俺が見てるのにいい加減にしろよ、気持ち悪ぃ...」
やっぱりどこか納得のいかない圭は、邪魔者は退散だと屋上から出ていった。
圭が置き忘れていった袋に閉じ込められたままのパンを流が勝手に食べる。
「いいよなー圭は、ムギと同じ学校で」
「こっちの学校に転校しちゃえば?」
「ハハッ、無茶言うなよ。
色々と手続きめんどくせーじゃん」
「じゃあ私が流の学校行こうかなー」
「やめろ、ムギみてぇな可愛いやつ、速攻で喰われるぞ」
「...」
「男子校に居る奴らはな、大体女に飢えてるからな。
うん、危ねぇ、すっげぇ危ねーよ絶対来んな」


