【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー








「ムギちゃんやっほー」



「なっ...なんで流がここに...!?」




圭と2人でフェンスにもたれかかってる流は
くつろぎながらポテチを食べている。




うすしお味、うん、王道だなあ。





流の隣に腰を下ろしたら、ジッと見つめられ頬が赤くなる。



「なっ、なに?」



「んー...?いや、屋上に制服姿のムギちゃんもなかなかイイなと思って」



「...なにそれ意味わかんない」




恥ずかしい...


圭が居るのに恥ずかしい台詞をズバっと吐いてくる流ってば、ほんと恥ずかしいやつ。





「ところで...なんで流がここに?
自分の学校は??」



「あー?なんかよくわかんねーけど、午前中で終わった。
だから暇だしムギの顔でも見ようかと。
そしたら相変わらず天使みたいに可愛くて安心安心」



「おい流、お前目腐ってんじゃねー?
紬が天使とか...ないわー...」



「おい圭、テメェ喧嘩売ってんのか?
俺のムギはな、この世で一番可愛いんだ。
いやもうマジで、ムギちゃん可愛い」



「...」




どう反応したらいいのよ、これ。




圭もドン引きしてるし...てか圭ってば失礼なやつ!



"一応"元カノなんだからね、私!!