【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー







そう笑顔で言われて何も言い返せなかった。




複雑な関係


複雑な気持ち


色々と複雑すぎるよ...ほんと、色々とね。




「じゃっ、じゃあさ...もし私が学校でいじめられてたら、どうする?」




ふと思い出した、今日あった出来事を自分に置き換えて軽く聞いてみた。




すると流は読み終わってない漫画を勢いよくビリビリと破って
私の肩を思いっきり掴んでくるから、その迫力に心臓が飛び出しそうになった。




「りゅ...」


「お前いじめられてんのか?」


「いや、あの、」


「安心しろ、俺が仇をとってやる」





ゴゴゴゴ!!と、効果音付きで
流の周りには黒い渦が...怖い怖い。




「待って違うよ!!いじめられてないよ私!!」


「あ?じゃあなんでそんなことわざわざ言ったんだよ」



「...今日いじめられてる子見て...私がその立場だったらって考えたら、今更怖くなってきちゃって...」



「...ほーん...」