次の日
授業中にも関わらず私は思い悩んでいた。
クリスマスはすぐそこまで来ているのに
それこそ告白のタイミングを逃してしまったら
クリスマスをある意味充実出来ないような気がする、女子特有の悩みだ。
「西条さん、これ。」
「...えっ?」
先生にバレないように
前の席の子から、こっそり渡された白い紙。
教科書を読んでるフリして、開いてるページに紙を挟みながら読んだ。
相手は梓から。
紙には『恋の相談、いつでものるからね!』と、可愛いまんまるい文字で書かれてあって、思わず泣きそうになった。
梓の方に顔を向けると、梓も私を見てニッコリ笑う。
顔も性格も良い梓に、女としての謎の敗北感。
...素敵すぎるよ、私の親友。