「あ、おはよう楓摩」

「おはよ~」

欠伸をしながら起きてきた楓摩にご飯を出す

「朝ごはんありがと。ごめんね、ちょっと寝坊しちゃった」

「大丈夫だよ。今日当直なんでしょ?」

「うん」

楓摩は、眠そうにしながらも、私の作った朝ごはんをぺろりと食べてしまった。

私も食卓について朝ごはんを食べる。

まだ早い時間だから、葉月と柚月を起こすのは、もう少しあと。

私は、ご飯を食べながら昨日の夜にあったことを楓摩に話すことにした。

「ねえ、楓摩」

「ん?」

「昨日ね、夜中、目覚めちゃってさ」

「何かあった?」

「……何かって程でもないけど、目覚めた時から、ちょっとお腹張ってるかなーって。」

そう言うと、楓摩は眠そうな顔から一変、とても真面目な顔になる。

「張りだけ?痛みとかはない?」

「んー、痛くはない。」

「そっか……。少し、心配だな…。今日は無理だけど、少し検診早めてもらおうか。何も無いといいんだけど」

その楓摩の妙な言い方が少しムズムズする

もしかしたら、何かあるってこと……?