「朱鳥、病院着いたよ。ちょっと点滴撮ってくるから、ここで動かないでいてね。」







「朱鳥、点滴打つね。ちょっと痛いけど我慢だよー」

ぐったりとする朱鳥の細い腕に針を入れる。

「…………んぅっ……」

「ごめんね、ちょっと痛かった?」

コクン

針をテープで固定して、点滴を開始する。

急いでたから、空いていた処置室にとりあえず連れてきたけど、この後、ここを使う先生もいるだろうから、移動した方がいいよね。

「朱鳥、辛かったら寝てて。ちょっと看護師さんの所行ってくるね。」












看護師さんに事情を話して、とりあえず半日入院の形で病室を取ってもらった。

もし、夜までに回復しないようだったら、明日まで延長する予定だ。

俺は、入院の手続きを素早く済ませ、朱鳥の待つ処置室へ向かった。