でも、その気持ちも束の間。

朱鳥は少し顔をしかめる。

俺は、すぐに心配になって、朱鳥に声をかける。

「朱鳥、どうした?どこか…具合悪い……?」

そう聞くと、朱鳥はコクンと頷く。

「…………ちょっと…気持ち悪さと頭痛が戻ってきて……」

そう言って、朱鳥は苦しそうに目を閉じる。

俺は、朱鳥の手をギュッと握ってから、再び朱鳥に声をかけた。

「辛かったら、寝てな?俺、ずっとここにいてあげるから。」

そう言うと、朱鳥は俺の手を握り返してから、コクンと頷いた。

それから5分もしないうちに、スースーと規則的な寝息が聞こえてきた。