「....どうも。」


そう言って、座った奏斗。


「...俺の母さんは音楽が好きでな、だから、俺の名前に奏でる、を入れたと聞いたことがある。」


『そうなの?私も似たような理由だよ。音を入れたかったんだって。』


「.....あぁ。だから俺も、音楽は好きだ。」



ふわっと、一瞬だけ、穏やかに笑った奏斗。