この恋は、きみの嘘からはじまった。






如月くんは終わったかな?



もう先に帰っちゃった?




だけど、スマホを確認したらメッセージが届いていた。





《食堂にいるから、終わったら連絡して。
一緒に帰ろ》




私はすぐに文字を打ち始める。




《終わったよ。いまから食堂行くね》





教室を出て足をそのまま食堂に向けた。



もうお昼だしなにか食べてたのかな?




如月くんは部活に入ってないし、夏休みはなにするんだろう。







「お、桃瀬ちゃん!」




歩いていると向かいから杉山くんと秋人くんが来た。


私は軽く手を振って、ふたりの前で立ち止まる。