頭に上っていた血がいっきに戻る。 知ってた? いつから? 知ってて俺と一緒にいたのか? 優しく笑って、キスも受け入れて、手も繋いで、抱きしめて。 なんで……。 『如月くんが好き』 ハッとした。 今日の昼休み、桃瀬さんに言われた言葉を思いだす。 もしかして。 ほんとに? うそ? いや、俺じゃないんだしうそなんて……。