場所は変わって猫住町のとある古い家


そこには沢山の種類の猫がいた


家は大きく庭も広い


まるで猫のために作られた家のようだった


庭のベンチに座る和服を着た男は膝に丸まる白い猫の背を撫でながら言う


「ん?あぁあの子だね。僕のお嫁さん」


「え?そりゃあ今すぐ迎えに行きたいけど…まだ、だめだよねぇ」


「あぁ、どうやら邪魔な奴も近くにいるみたいだけど」


「まぁさっき目があったしいい感じじゃないかい?彼女も猫好きだろうからここも気にいるだろうし」


ーーもう少ししたら迎えに行くよ、花嫁ーー


白い猫はニャーと鳴くと目を閉じ眠りについた


男はその背を優しく撫でていた