そして宗介は探し始めた


あのときの子供は幾つだろうか


どこにいるのだろうか


そんなことを考えながら毎日毎日出会った公園に足を運ぶ


しかし一向に会えない


「(おかしい)」


なぜなら琴子はその時隣町に引っ越していたからだった


「(あぁ会いたい)」


宗介はそう思いながら毎日公園へと足を運んだのだった


そして時は経ち


「あれから、10年。一度も会えずか、」


そう思っていた矢先だった


「わぁ猫ちゃんいっぱい!」


猫の通り道に1人の女の子がいた


宗介はそれを見つけると目を見開く


「(あぁ見つけた)」


夢にまでみた琴子を見つけたのだった


そしてかすかに漂うあのとき呪いをかけたにおいがした


「(時が満ちるまであと少し、か)」


宗介は琴子が16になるまで待とう、と呪いを解かず今の今まで見守っていた