天空に一番近い蒼~女子校体育教師と生徒の恋の場合

風が止むまで動けずにいる私を先生はじっと待ってくれて、その間、

「大丈夫だ。」

「ゆっくりでいい。」

と励まし続けてくれる。



おぼつかない脚でようやく立ち上がると、

「この隙間から出たんだな?

出たなら入れるだろ?大丈夫、もう少しだ。」

と先生は言った。



私はそろりそろりと隙間に近付き、身体を滑り込ませる。



「やった!」

足腰の力が抜けて崩れ落ちる私を先生が抱き留める。



「せんせ…」

「良くやったな、お前!」



背中に回された先生の腕にぎゅっと力が籠る。

私は先生の胸に顔を埋めた。



「恐、かった…」



「良く帰ってきてくれたな!ありがとう!」



先生は私を抱き締めたまま私の頭をくしゃくしゃと撫でる。



そうして私たちは水道設備とフェンスに挟まれた狭いスペースでしばらく抱き合っていた。