ある王子達のクセあり恋愛事情

国民said
私が公表がある場所に着いた時にはもう、
ほとんどの人で埋まっていて、ざわざわと話声で満ちていた。
色々な所から不安や疑問の声が聞こえてくる。
「今回は何の公表だ?」
「さぁ、大事じゃなけりぁ良いんだけどな。」
「大事ってたとえば?」
「他の国が侵略してきたとか。」
「いやいや…。それだとこんな所で公表してる暇ないだろ。」
「そうだけどよぉ。でも…」
「皆、静粛に!陛下の御前であるぞ!!」
「「「「…………」」」」
レオ殿下…?あのレオ殿下があんなに威厳を出せたなんて…。いつも自由奔放で、よく執務面倒くさいと言って城を抜け出しては、息抜きに町へ出てくるあのレオ殿下が……。
「……では、今から皆に伝えておきたい事がある。」
「…ハッ。…すみません。陛下。驚き過ぎて反応が遅れました。」
国王から城下町の運営を任されている、キルト公爵が答えた。流石はは公爵。肝ご座っている。
「よい。気にするな。」
「ありがとうございます。」
「今回、皆に発表するのは…」
「「「「するのは……?」」」」
「一人の少女の事だ」
国王がそう言った途端、また騒ぎだした。
「少女?」
「少女がどうしたのか?」
「静かにせい。気になるのは分かるが、少々落ち着け。」
「……」
「我が国には、感情と記憶を失った者がいるのは知っているな?」
「はい。しかし、性別や年齢は……
っ!まさか!」
「そのまさか、じゃ。」
「ん?どういう事だ?」
「はぁ。あんた馬鹿だねぇ。つまり、感情と記憶を失った人が、今回発表する、少女って事だよ。」
「あ~。成る程な…。」
「はぁ~…」←国王のため息
「「「「「「「っ!」」」」」」」
「私は、疲れたので、一回しか言わない。よく聞いておくれ…。……そして、その少女を国で保護する事にした。」
「我が国が誇る優秀な王子達にこの件は任せ」
いや、陛下はやらないのですか?
「…無論、私も手伝うつもりでいる。まぁ、その少女に感情を取り戻す。この事にそなた達も協力してくれ。」
「「「「陛下の為ならば、喜んで。」」」
「では、この時間をもって、解散とする。」
「「「はい。貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。」」」
ああ、やはり、この国の国王はいいお方だ。私達のような平民にまで、意識を向けて下さっている。だからこそ、この国に住まわせていただいている民達は、皆王族の方々を尊敬しているのだ。