憧れは、苦い恋



これから塾なのに。



グッと拳で涙を拭おうと手袋から手を出す。




ふと後ろからフワッとマフラーを頭に被せられる。



え?などと思う隙もなく。




「顔隠せよ。」




絶対に聞き逃さない、低く甘い綺麗な声。




耳元で囁かれる。