私はというと、頬の熱さと鼓動の高鳴りを落ち着かせていたのに… 「許して、梓ちゃん。僕とデートしよ?」 なんて言ってる、ばか直斗のおかげで ドキドキもおさまってしまった。 「直斗のばか!!」 ーえいっ 「イッたいよ!!」 足を思いっきり踏んでやった。 私のドキドキを返して!! そんな、泣き虫じゃなくなった彼も 好きっと思ってしまう 私の方が 大バカだ。