「直斗〜、聞いてる?」 前のことを思い出していたら、 いつのまにか、りなは、僕の隣にきて 不思議そうに傾げていた。 「ごめん…なんだっけ?」 「まったく。だからね、クリスマスプレゼントは何が良い?」 顔を覗き込んでくる その一つ一つの仕草に 鼓動が高鳴るのを、りなは知らないんだろう。 「んー…手に入ったから、なんでもいいよ」 と、ふにゃっと微笑むと 君は頬を赤らめて 「ばーか」 と呟いた。