「い、いつのまに?帰ってきてたの?」
驚いて見つめていると、
くすっと笑い
「実は、暫くの間ここにいるんだ。用が終われば、隣町に帰るよ」
と、隣の席に座ってきた。
「まぁ、誰かさんのお手伝いってことよ、それと他にもあるけど…」
「悪かったわね、お手伝いで来させて」
にこっと笑う、彩乃さん。
目が笑ってない。
「そいえば、彩乃さんって、弟さんがいるとか、いないとか…」
「いるよ?今、ここにいる綾斗がね」
「そうだったんですか!」
「あれ、お前知らなかったの?」
「知らないよ!」
冷静に、コーヒーを飲んじゃってるし!