「これね、貰ったんだよ!」

ふにゃっと笑いながら話す、直斗。




うん、知っているよ。だって見ていたもん。


だけど、そんな事を言えない私。


私の態度は、特に気にならないようで、
直斗は、

先ほど貰ったお菓子の袋を開け始めている



「もー、本当に、女の子って可愛いよね」


中身を見て最初の発言は、それですか…




昔の直斗は、泣き虫で、


いつも、私の後ろにくっついて


人と話すのが恥ずかしすぎて、声も出せなかったのに…