驚きのあまり、きょとんとしてしまう。
絢華も瞬きを繰り返していたが、さっと腕を広げて、その子供を抱きしめた。
「ご、ごめん絢華! 白くんが急に……でもおめでとう!!」
「っへ!? 見てたの!??」
「絢華のお父さんが今にも飛び出しそうだったわよ」
「お父さんまで見てたの!?」
いつの間にか全員が集まり、俺たちをじっと見つめていた。
絢華の父親は俺を睨むように見て、ため息を零した。
「…本当に、絢華の彼氏になったんだな」
「は、はい……」
実は、朝幼稚園の門のところで絢華の父親と会話をしていたのだ。

