真っ直ぐな視線を向けられると、それ以上何かを言うことは出来なかった。

清水さんが泣きそうな表情を堪えているのを見て、自分が言った言葉は間違いではなかったのかな、と少しだけポジティブに考えた。


「あーっ、あやかトイレなげえよ!!!」

「え、あ…トイレに行ってることになってたのか…」

「しかたねーからこれ、とってやった!」


白くんの隣に腰を下ろすと、あたしの分を取り分けてくれたみたいだ。

有難く受け取ってお礼を言えば「おれはおとなだからな!」と、白くんらしい言葉が返ってきた。


「じゃあトランプ!! おれカードまぜとくから、あやかはくってろ!」

「お言葉に甘えさせてもらうね、ありがとう」


小さな手のひらがカードをシャッフルするのを見ながら、煮付けた野菜を頬張った。