「お嬢様、朝ですよ」 ふと頭の中で執事の幸【ユキ】の声がする。 「お嬢様、学校がお休みだからどだらけていてはいけませんよ!」 そう言って幸が布団を剥ぐ。 その瞬間に急に寒くなりパッと目がさめる。 「ふぁ!寒いです!あ、幸、おはようございます」 「はい、おはようございます。身支度が済みましたらお声がけください。旦那様がリビングでお待ちですよ」 幸は入れたてのコーヒーを置いて部屋を出ていった。