そんなバカな…と慌てて壁の時計を見たけど、やっぱり時刻は同じ。



(ダメだ……フラれる……)


じゃなくて、今更何だってきっと思われる。


「もう連絡なんてしないで帰る?だけど、それをすると明日が怖いし…」


足を診せに来いと言われてるんだ。
何を仕出かすか分からないから信用ならんとか言われた。


「バスで帰れと怒鳴られてもいいから連絡する?罵声が飛んできてもメゲるな、私」


ゴクン、と唾を飲んで名刺の番号をタップした。
お願いドクター、どうか毒は吐かないで___。