「お前なんか家族でもなんでもない」


「出ていけ」


冬になりかけている11月後半。

外は何か羽織らないと寒気がする季節。

だか今わたしは薄っぺらいパーカーに短パンという何とも寒い格好で近くの繁華街を歩いている。

着きゆく当ても無く。

時計をみるともう夜の12時。高校2年の女子高生が一人でうろつく時間ではそうそうない。

だか仕方ないのだ。持ってきているのは携帯のみ。

さかのぼること三時間前…。