「また、来たのか嶺二」



ネクタイを緩める、ちらりと見える鎖骨に金のネックレスが光っていた



大河内嶺二【おおこうち れいじ】隣クラスのモテ男



お金持ちで整った顔に一度目があったら忘れらない



「そんな嫌そうな顔しないでくださいよー好きになっちゃうでしょ?」



と冗談交じりの言葉に私は引いた



私が生徒会に入ってから毎日のように来ては私をバカにして何処かに行ってしまう。何をしたいのか全くわからない



「気持ち悪いことを言うな!手伝いなんていらない。クラスの方を手伝いしてこい」


「俺のクラス執事喫茶だから準備する事はほとんどないよー」と一歩一歩近づいてくる



「それならいいけど、、」少しでも距離を置こうと立ち上がり奥の方のドアの方に向かった



好きでもないが、嶺二の香りと目は睨まれたライオンのように逃げることができない