彼の怪我がどうなったのか、
いつ退院できたのか、
退院したからと言って、暫くは不自由な生活をしてるんだろうな…とか、
リハビリも大変なんだろうな…とか、
その後、バスケはできるようになったんだろうか…とか…。

気掛かりは沢山あったものの、そんな状態の彼を見捨てて、私は自分の気持ちを最優先したのだ…




年月が流れて、冷静に考えられるようになり、やっとわかった。 


一時の自分の感情をコントロールできずに、私は取り返しのつかないことをしてしまったんだと…。

いくら後悔しても、時を戻すことも、彼を取り戻すことも、もう絶対にできない。



愛して求めてくれていた人との大切な絆を、一方的に、勝手に断ち切ってしまうなんて、私は何て愚かで傲慢だったんだろう…。