帰り道の途中にある公園に入って行く梨絵の後をついて行くと、促されてベンチに座る。 目の前に小さな池がある、“お気に入りの場所” 梨絵と私との…。 そして、彼と私との…。 そこは、公園の周りをぐるりと覆っている背の高い木々が、少しだけ途切れてフェンスになっているので、夕陽が沈んで行く光景がよく見えた。