その日、想いを全部飲み込んだ私は、いつものように梨絵の前でだけ本音を晒す。 「膨らみ過ぎた風船が破裂して壊れないように、風船の口を固く縛らず、時々空気を逃してあげる…それが私の役目」 梨絵はそう言って、いつも私に逃げ場を作ってくれた。 「もう私、美織が苦しんでるの見たくないし、辛い話も聞きたくないよ」 「ごめんね…。梨絵には泣き付いてばかりで…」 「バカ…。迷惑だとかそういう意味で言ってるんじゃないのよ。 幸せになって欲しいってことだよ」