彼の首に回した私の両手は、躊躇いながらジャケットの襟元に忍び込み、肩から腕へとワイシャツの上を滑らせるように降りて行く。 薄い布地から、彼の体温、肩や腕の感触が伝わって来て、愛しさに泣きたくなってしまう。 彼は私の手の動きに抗うことなく、スーツの上着を腕から落とし、もう一度私を抱き締めた。 私の前髪に落とされた彼の唇は、瞼に、唇に、そして首筋へと降りて行く。 そして、縺れ合うようにカーペットの上に倒れ込むと、貪るように唇を奪い合った。